こんにちは!薬剤師ブロガーの朱之助です!
まずはこちらを御覧ください!

(引用:東京都感染症情報センター http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/rs-virus/rs-virus/)
上の表は、東京都の「RSウィルス」の定点医療機関当たり患者報告数です。
同じ場所で、どれくらい患者が増えているかの指標を、年毎に重ねたグラフです。
例年より早い時期に、急激に増加が見られます。
一部報道もでている様ですがすが、あまり大きく扱われていません
そもそも、RSウィルスとは何でしょう?
どんな症状?
なにを注意したらいいの?
テレビで耳にすることがないと、わからないことだらけです。
そこで、国立感染症研究所等の説明を元に、情報をまとめました!
特に覚えて貰いたいポイントは、
・2歳までにほぼ100%の児童が1回は発症する
・気をつけるべきは乳児期早期(生後数週間~数カ月間)
・低出生体重児や心肺に基礎疾患や免疫不全がある場合も注意!
・症状は主に鼻水や発熱、せきが出る
・飛沫や接触による感染
・去年の感染症対策の影響による、今年の感染リスクの急増
それではそれぞれ見ていきましょう!
RSウィルスとは?
RSウィルスは、世界中に存在しているウィルスで、感染すると大人でも発症することがあるります。
都市部を中心に急激なな感染の増加を起こして、流行を繰り返しています。
もともと東京では、年末周辺の寒い時期に流行する事が多かったようですが、最近は上記の表のように、春から夏にかけて増加が見られるようです。
感染してから2~8日間潜伏し、その後7~12日ほど発症が続くとされます。
RSウィルスに感染したらどんな症状が起きる?
症状としては、鼻水、発熱、咳などの軽度の感冒症状から、重症になると細気管支炎や肺炎を引き起こす場合があります。
しかし、大人の場合、重症化することはあまりありません。
ただし、心肺に基礎疾患がある場合や、免疫不全を保つ場合は、重症化するリスクが高くなります。
RSウィルスに感染した小児の症状

統計的に、生後1歳までに半数以上の子供が、2歳までにはほぼ100%の子供が一度は感染するとされています。
その中で、初めて発症する場合が、悪化しやすいと言われています。
更に生後6ヶ月以内に発症した場合に、最も重症化すると言われています。
乳幼児の場合、母乳を介して抗体を取り込んでおり、血中に抗体を確認する事ができるようです。
しかしこの抗体は、まだ十分な感染予防効果が働くことはないようです。
重傷かを引き起こすので、乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の50%を占めると報告されています、
呼吸器症状だけでなく、更に重篤な合併症として、無呼吸発作、急性脳症等を引き起こすことがあります。
生後1ヶ月未満の場合、気がつかないうちに発症していて、突然死につながる無呼吸発作を起こす可能性もあります。
2歳以降でも、気管支炎などの症状を起こし、悪化する場合があるので、注意が必要です。
幼児以降は感染・発症を繰り返す場合がありますが、軽い症状で済む場合がほとんどです。
年齢を追うごとに重症化する可能性は低下します。
なので、生後6ヶ月以内のお子さんがいる家庭は、家庭内感染を防ぐ注意が必要です。
RSウィルスの治療法について
ウィルスを取り除く治療薬は、ありません。
体の中で抗体が出来て、ウィルスを減らしていく、風邪と同じ治し方です。
よって気管支炎や肺炎が起きたときには、それぞれの症状に対して治療が行われる形になります。
炎症を抑えるためにステロイドが使用されたり、気管支が狭まり苦しくなった状態を改善するため、気管支拡張剤が使われるようです。
ただし、ステロイドについては、効果がないとの研究も出ており、気管支拡張剤も効果がある場合とない場合が報告されています。
体がウィルスを排出するまで、悪化を防ぐ治療が行われます。
予防はできるの?
新型コロナのような、ワクチンはありません。
開発は続けられているようですが、過去に接種者が接種していない人よりも重症化する出来事があり、うまく進んでいないようです。。
ただし、低体重出産児や基礎疾患がある患者が感染して重症化を防ぐ為に、筋肉注射のシナジスという薬がます。
リスクが高い患者の、感染を防ぐために使用されます。
ただし、1ヶ月ごとに筋肉注射を打つ必要があります。
重症化する可能性がある乳児が、危険な期間に発症せず過ごせるように使用されます。
RSウィルスの感染対策
RSウィルスは、飛沫感染と接触感染が主な感染経路です。
幼稚園以上の子供や大人も感染しますが、軽い風邪のような症状しか出ないことが多いです。
その結果、感染に気付かず、家庭内で乳幼児に感染してしまうことがあります。
咳が出る人は、乳幼児と接する時にマスクをするべきでしょう。
現在の状況
再度、最初の表を見てみましょう。

例年より早い段階で、急激な上昇が確認できます。
加えてもう一点、2020年の青い線が全く上昇していません。
これは、原因が二点考えられます。
・新型コロナの感染拡大により、うがい手洗いなどの消毒の習慣が徹底された。
・幼稚園や保育園、学校が休みになったので、小児の間での感染拡大が起きなかった。
この結果、去年抗体を作れなかった子供が、今保育園で感染を繰り返し、感染者が大きく増加していると思われます。
生後6ヶ月以下の乳児にとっては、感染する機会が例年より大きく上昇しているので、感染予防には十分な配慮が必要です。
結論
以上RSウィルスについてまとめました!
新型コロナほど大きく報道されませんが、乳児に限って言えば、新型コロナ以上の脅威を含みます。
生後6ヶ月以下のお子さんをお持ちの方は、
・家族が咳をするようになったら家でもマスク
・外出したら乳児に触る前に消毒
を徹底しましょう!
もう少し大きいお子さんも、初めての発症の場合強い症状が出る場合があるのでご注意ください。
お子さんを持つ方の、少しの助けになれば何よりです。
以上朱之助でした!



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